ワイヤーで文字を作る:アルファベット編

 針金細工をはじめたら、やはり、多くの人はネームを作ってみたいと思うでしょう。
 ここまでの過程を一応経てきた方でしたら、アルファベットのネームはそれほど難しいものではありません。筆記体で書いていく感じで製作していけば、わりと、すんなり作っていけると思います。 多少難しそうなところと、よりきれいに作るためのポイントを指摘しておきます。


★素材は何でも作れますが、アクセサリーにするのでしたらあまり柔らかいものは不適です。
 また、あまり細い素材も、形を小さく作らざるを得なくなるので慣れてからにしたほうがいいでしょう。比較的固めの線なら0.9mm、柔らかめなら1.2mmあたりが作りやすいと思います。
 ブローチにする場合のピンは、1.作り始めの部分を本体の末端に向けて曲げ、先を尖らせてピンにする(安全ピンのところでやりましたね)。2.ピアノ線、ステンレスばね線、その他適当な素材で、一方を本体の太さのコイルにしたものを作り、先頭に作った部分にはめ込む、などがあります。
 それとピンの留めを作らなくてはなりませんが、文字の終わりのところにすぐ作ってしまうとピンが少しとび出てしまって危険ですので、最後尾に何か飾りをつけるいいでしょう。ハート形とか、簡単にやるなら涙形でもかまいません。
 ネックレスやブレスレットにするなら、両端に丸カンを掛ける小さい輪を作ります。ネックレスの場合は重心が下へいくようにしないとひっくり返ってしまうので注意してください。
★慣れてきたら、デザインやレタリングの本などを参考にしていろいろな字体に挑戦し、オリジナルな形を作りましょう。

●50音検索(太字は大文字)
      か行 が行 さ行 ざ行 ”じゅ”の”j,J” た行 ”ち”の”c,C” だ行 な行 は行 ”ふ”の”f,F” ば行 ぱ行 ま行 や行 ら行 わ行 

○アルファベット検索
 a A b B c C d D e Ef F g G h H i I j J k K l L m M n N o O p P q Q r R s S t T u U v V w W x X y Y z Z

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aA:あ
●小文字
 1で手前に折り重ね、2まで来たら向こう側に折り重ねます。

○大文字
 最上部で向こう側に折り重ね、下に降りたら左上に上がって前に通った線をはさむ弧を描きます。

iI:い
●小文字
 ”i”は上部の点をどう処理するかが考えを要するところですが、上のように少し曲げるか、下のように渦巻きを作る等のやり方があります。
 渦巻きは、少し先の部分から進行方向と逆のほうに巻いていきます。
 難しかったら、単純に直線で折り返してもいいですが、uやyが隣に来た場合、紛らわしいので、少し高くするなどしたほうがいいでしょう。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。矢印の部分は巻きつけて固定すると形がくずれにくくなります。
uU:う
●小文字
 曲線のほうが手前に来るようにします

○大文字
 小文字とほぼ同じ。
eE:え
●小文字
 矢印の部分は手前を通るようにします。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。
oO:お
●小文字
 1では手前に折り返し、2の部分では向こう側を通って次に行きます。

○大文字
 小文字とほぼ同じ。


kK:か行
●小文字
 先の部分の前を通って涙形を描き、最下部で向こう側に折り重ねて登り、左に曲がって逆S形を描きます。もうちょっと凝った形として、逆S字形の部分には、このページの一番上の写真の中の”k”のような処理もあります。
 下のようなバリエーションもあります。このような作り方だと、前の部分に絡ませているので形がくずれにくくなります。
 h、g、y、j、z、で上や下に突き出ている部分の形状は統一感をもたせた方がいいでしょう。
 突き出た部分が大きいと形が崩れやすくなります。デザインを選ぶか強度を選ぶかというときもありますね。

○大文字
 下まで来たら向こう側に折り返して戻り、1で右上に曲がります。
 2でさらに向こう側に折り重ね、1まで戻ったら手前側2本を巻き込んでから右下に曲がります。こうすると形がくずれにくくなります。
 難しかったら適当に省略してください。
sS:さ行
●小文字
 いちばん上の部分は一直線に重ねるのではなく、少しずらしたり、あるいは小さな円にした方が形が決まると思います。
 矢印のところは前の部分に絡めると形がくずれにくくなります。

○大文字
 はじめは小文字を大きくしたものでいいと思います。慣れてきたら右のようなものとか、いろいろ考えてください。
tT:た行
●小文字
 1まで上がったら向こう側に折り重ね2まで降ります。
 左へ曲がったら手前に折り重ね、3では前を通って右へ行って折り返します。
 3で下へ曲がります。

○大文字
 右のようなものも参考に・・・。
nN:な行
●小文字
 説明の必要はないと思いますが、折り重ねるのは手前側にしたほうがきれいかも。

○大文字
 小文字の大きいのでいいですが、右のような形もあります。


hH:は行
●小文字
 ”k”の作り方を参考にしてください。k、g、j、y、z、とのパターンの統一に注意。

○大文字
 上で向こう側に折り重ねたら中程まで降りて右に曲がります。
 上に曲がって上ったら、手前に折り重ねて下に降ります。
 このページのいちばん上の写真にある“H“も参考に・・・。
mM:ま行
●小文字
 最初に折り曲げるのは手前側のほうが見映えがよいようです。

○大文字
 始めは小文字を大きくしたのでOK。
 あとは右のものなど、参考に。
yY:や行
●小文字
 上部がU字形になるように作る場合は手前側に来るようにします。
 k、h、g、j、zとデザインの統一感をもたせましょう。

○大文字
 まず、向こう側に折り曲げ、次に続くのは手前を通ったほうがきれいだと思います。
rR:ら行
●小文字
 矢印の部分は少し左側にずらして曲げるか、あるいは小さな丸にするときまります。

○大文字
 1で上に曲げ、2で手前に折り重ねます。3まで降りたら向こう側に折り重ねて1で手前側を挟んで巻き、右下へ曲げます。
wW:わ行
●小文字
 中央を向こうへ折り重ねるか、こちらにするかは前後の文字との兼ね合いで決めます。

○大文字
 小文字とほぼ同じ。
gG:が行
●小文字
 上半分は小文字”a”と同じ。下部については“y“を参照。

○大文字
 活字体の”G”のような形にしてもいいかも。
zZ:ざ行
●小文字
 下部は“y“を参照。

○大文字
 向こう側に折り曲げて左下方向に下がったら、1で左上に曲げ2で手前に折り重ね、3で向こう側に折り重ねます。4のところで左下に曲げます。下まで来たら手前に折り重ねて右へ方向を変えます。
 長さのバランスや、角をしっかり曲げるようにしましょう。
dD:だ行
●小文字
 1ではこちら側に、2では向こう側に折り曲げます。

○大文字
 参考例です。
bB:ば行
●小文字
 こちら側を通って降り、矢印部分は向こう側へ折り重ねるのがきれい。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。
pP;ぱ行
●小文字
 特に説明の必要はないと思います。小文字”d”を上下ひっくり返したような形もできます。

○大文字
 特に説明の必要はありません。
jJ:じゅ=ju
●小文字
 上の渦巻き部分が難しければ別の形か省略で・・・。小文字”i”を参照。

○大文字
 上下の端をを折り重ねるのは丸い形でもOK。スタート部分は巻きつけて固定すれば壊れにくい。活字の”G“のような形もできますから考えてみてください。
cC:ち=chi
●小文字
 特に説明の必要はないと思います。

○大文字
 特に説明の必要はないと思います。
fF:ふ=fu
●小文字
 小文字”b”と似た形です。矢印部分を絡ませると型崩れしにくい。下部の形については”y”などと似た感じにすることも。

○大文字
 1で手前に折り重ねます。2〜5は大文字“Z”の場合と同様に。
lL
●小文字
 特に説明の必要はないと思います。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。
qQ
●小文字
 上半分は小文字”a”と同じです。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。
vV
●小文字
 特に説明の必要はないと思います。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。
xX
●小文字
 1、2で大文字”Z”、”F”と同様に処理します。角をはっきり曲げること。

○大文字
 参考例です。いろいろ形を考えてみてください。



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